山を想えば人恋し 人を想えば 山恋し

先日一緒に釈迦岳を登った友人から教えてもらった本を読みました。

現代小説家の唯川恵さんの筆なので、非常に読みやすく、一気読みしました。おもしろかった~♪車通勤だしスマホがあるし、本離れが激しいこの頃ですが、やっぱり実本はいいですね。デジタルにはない良さがあると思います。

ストーリーは、登山家・田部井淳子さんをモデルにしていますが、山岳小説というより一人の女性の人生を描いた人間ドラマなので、登山をしない人でも読みやすいと思います。

すっかり本づいたので、購入したままホッタラカシだった、この本も読み始めました。

こちらは、なかなか厳しい。数年間読み始めては挫折していただけあるわ。舞台設定が明治後期から昭和初期なので、描かれる情景が古くて共感しにくい。内容も山岳小説寄り。

と思っていましたが、最初の壁を越えて読み進めると、こちらも結局人間ドラマなんですね。おもしろい。加藤文太郎氏の人生をなぞった「ほぼ」ドキュメンタリー。

ほぼ」というのは終盤。単独行を得意としていた文太郎氏が、親しくしていた友人に強く請われてチームを組んだ結果、その友人の無茶な行動で遭難したって事になってますが、それはドラマチックにするための創作らしいです。

そこまで事実に忠実な文体が、急に「昼のメロドラマ風」になるので、読んでいたら分かると思いますが、その友人のモデルになった吉田富久氏は気の毒。完璧悪者にされてるやん。前半がドキュメンタリーなだけに信じてしまう人、いるんじゃないかな?

しかしながら、故吉田富久氏の縁の方々は、何も文句は言ってない。黙して語らず。
孤高の人って、実は吉田富久氏の縁者だったりしてww

新田次郎先生の目を通していない、加藤文太郎氏自身が書いた、コチラも読んでみようかしら。

何が面白かったって、どちらの作品も「著名な登山家でも、そうなんだ~」と分かった事です。

煩わしいのがイヤで山に行きたくなるけど、山に来ると誰かと一緒に居たくなる。
まさに 山を想えば人恋し 人を想えば 山恋し


この相反する気持ちというのは誰しもが持っていて、常に葛藤しているモノなんですね。古今東西、老若男女を問わず。

偉大な登山家・加藤文太郎氏も、七大陸最高峰を登った田部井さんも、しがないサラリーマンハイカーのワタシも一緒。それでいいじゃん!

そして、どっちかに決める必要もないんですね。独りで登りたい時もアリ。皆でワイワイ登りたい時もアリ。色んな楽しみ方を受け入れてくれる山は、やはり懐大きいなぁ~と山恋しくなった、雨の週末でした。

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